Portuguese Opening
スペインのナイトを欠いた、スペインのビショップです。白はルイ・ロペスを順番を変えて指し、なぜ順番が大事なのかを黒が知らないほうに賭けます。
ルイ・ロペスでは Bb5 は 3 手目に現れます。Nf3 が e5 に当て、ビショップに本物の仕事を与えたあとです。ポルトガル・オープニングはこれを 1 手早く指します。その一点がすべてを変えます。f3 にナイトがいないので e5 への圧力がなく、b5 のビショップは脅威ではなく身ぶりになります。代わりに白が買うのは柔軟性です。f ポーンはまだ自由に進めますし、キングサイドのナイトはマスを選べますし、黒は 2 手目でセオリーの外にいます。
黒の最もすっきりした答えは、いないナイトを直接とがめます。2...c6 はビショップに当てながら ...d5 を用意し、白が手つかずにした中央を取ります。2...Nf6 も同じくらい理にかなっていて、白の駒がまだ家にいるうちに展開しつつ e4 を攻めます。どちらにせよ黒が立てるべき問いは、ビショップをどうとがめるかではなく、白が指さなかった 1 手をどう使うかです。
実戦的な武器としての性格ははっきりしています。白は有名なオープニングの少し劣る版を受け入れる代わりに、黒に 2 手目から独力で考えさせます。クラブレベルではこの取引にそれなりの価値があることも多いのですが、数字を調べると、その価値はさほど大きくありません。
白が欲しいのは、自分だけの手順で進むロペス風の対局です。c6 と黒のキングサイドへ向かう圧力、変化によっては c3 と d4 の中央、あるいは本物のルイ・ロペスでは決して許されない f4 の前進です。消極的な応手に対しては、白は次に Nf3 と指すだけでスペイン圏へ戻れます。メインラインのセオリーはかわしたことになります。ビショップに当てられたら a4 か c4 へ下がります。失った時間は奇襲の代金と割り切って、早くキャスリングを済ませましょう。
黒はそのビショップに、そこで何をしているのかと尋ねるべきです。2...c6 から ...d5 と続ければ、手を稼ぎながら中央を取れます。2...Nf6 は e4 に当てながら展開します。f3 にナイトがいなくて e5 が圧迫されていないので、黒はいつものスペイン流の慎重さなしに積極的に指せます。唯一やってはいけないのは、漫然と指すことです。ビショップに具体的に応じれば、このオープニングの狙いは消えてなくなります。
クラブレベル(Lichess の 1600-2000)では、2.Bb5 は正真正銘の珍手です。データベースでこれが現れるのは約 447,000 局で、1.e4 e5 の対局 1000 局に 1 局もありません。黒の選択は最良の二つに割れます。2...c6(対局の 30.3%)と 2...Nf6(28.9%)で、どちらも黒の成績は 51%、2...Nc6(12.8%)も 51% です。面白いのは 2...a6(12.7%)で、反射的なビショップ追いは、人気のある応手の中で唯一五分を下回る、黒の 49% です。ビショップを追うことと、ビショップに問いを突きつけることは同じではありません。
- 分類
- オープンゲーム
- 初手
- 1.e4
- ECO
- C20
- 変化
- 1. e4 e5 2. Bb5