Polish Defense
黒は 1. d4 に、いきなりのクイーンサイドの陣取りで応じます。フィアンケット、c4 の支配、そして 2 手目でセオリーを外れた相手が手に入ります。
1...b5 は正直な仕事を三つします。クイーンサイドのスペースを取り、長い斜筋への ...Bb7 を用意し、c4 を押さえて白に理想的な c4 と d4 のポーンの組を作らせません。代償も同じくらい正直です。白は遠慮なく e4 で古典的な中央をまるごと築けますし、a4 が来れば b5 のポーン自体に手当てが必要になります。取引に隠しごとは何もありません。翼での活動と斜筋の圧力が、教科書どおりの中央を上回るという賭けです。
対局は、細部の鋭い台本どおりに進みがちです。白が中央を取り、2. e4 Bb7 と進んだ時点で、もう e4 のポーンに守りが必要になります。どれほど野心的な中央の建設者でも、維持のために手数を割かされるのです。黒は ...a6、...e6、...Nf6、そして頃合いのよい ...c5 で削っていき、ときに ...b4 を挟んでクイーンサイドを固定し、白のナイトから c3 を取り上げます。ミドルゲームは意図的に偏っています。白は真ん中を持ち、黒は斜筋とクイーンサイドを持ち、よいプランを立てたほうが勝ちます。
名前は、先後を入れ替えた同じ発想であるポリッシュ・オープニング、1. b4 の隣にこれを置きます。本格的なセオリーがこのディフェンスを真剣に扱ったことは一度もありませんが、それは要点を外しているのかもしれません。クラブレベルでは、これは小細工ではなく奇襲と構造の武器です。2 手目から双方が考え込む局面が好きなら、これは最も安い切符の一つです。
差し出されたものを、落ち着いて受け取りましょう。e4 で中央を築くか、堅実な e3 と Bf4 の形を選び、キングサイドへ向けて展開し、b5 は長期的な標的として扱います。頃合いのよい a4 は、黒にクイーンサイドをまとめるための資源を使わせます。反証を探しに行くのはやめましょう。強制的にとがめる手順は存在せず、中央で伸びすぎることこそ黒が釣ろうとしているものです。スペースで勝った普通のミドルゲームが、このオープニングの段階での勝利条件です。
すべては b7 のビショップを経由します。早く長い斜筋に乗せ、進出したポーンを ...a6 で支え、中央は自分で占領しようとせず ...e6、...Nf6、...c5 で削ります。...b4 の前進はポジション上の切り札です。スペースを固定し、白のナイトから c3 を奪いますが、具体的な得があるときに使いましょう。狙っているのは教科書どおりの互角ではありません。標的が白よりはっきりしているミドルゲームです。
クラブレベル(Lichess の 1600-2000)では、ポリッシュ・ディフェンスの局面は 100 万局あまり現れます。1. d4 で始まるコミュニティの対局が 6 億 2200 万局を超えることを思えば、ほとんどの相手が長考で迎えるのも当然です。白の一番人気は原則的な 2. e4 で、40.3% で指されて成績は 52%。2. Nf3(17%)は 53%、2. Bf4(14.1%)は 51% です。最も多い五つの応手のどれも、白の成績を 51-53% というありふれた帯の外へは出しません。つまりこのディフェンスは変則ではあっても不健全ではありません。少しだけ譲る代わりに、ほとんどの相手を勉強したことのない場所へ連れて行けます。
- 分類
- セミクローズドゲーム
- 初手
- 1.d4
- ECO
- A40
- 変化
- 1. d4 b5